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PFX2000シリーズ Basic Package

バッテリテスタ<ベーシックパッケージ>PFX2000シリーズ Basic Package

電池試験の高度なノウハウをオールインワン!今すぐ手軽に本格的な試験が可能

PFX2000 Series Basic PackageとWindowsパソコン(XP/2000)があれば、良否診断、寿命診断(劣化検証)、比較検証といった電池に関する試験がすぐにはじめられます。PFX2000シリーズは電池メーカー様にご採用いただいている、高性能のバッテリテストシステムです。PFX2000 Series Basic Packageは、その心臓部である充放電電源ユニットに、専用フレームおよびアプリケーションソフト(BPChecker2000 BASIC Edition)、試料接続用ケーブルなどのアクセサリを同梱。電池メーカー様の厳しいニーズにも応えられる「高精度・高安定な試験」を、このパッケージだけでおこなうことが可能です。

特長

ALL in ONE(専用機)を使うメリットとは・・・

「汎用性を考慮して、充電は直流電源で、放電は電子負荷装置で行いたいのだが・・・」、という問い合わせをいただくことがあります。もちろんその方法で充放電試験を行うことは出来ます。しかし、充電・放電の切り替えを自動化させたり、精度の高い測定を行うには更に周辺機器が必要となります。PFX2000シリーズは、充電部+放電部+充放電切替部+測定器+データ取得+自動制御(アプリケーション)をパッケージ化。さらに、ユニットの増設で多チャンネルでの運用も可能なシステムとなっています。また、専用機ならではの、電池評価に関する様々なノウハウが凝縮されているので、試験自身の信頼性はもとより、試験に関する工数を含めたトータルコストの面で大きなアドバンテージがあります。何より「電池試験の開始からデータ取得までの全てを簡単にまかせられる事」が最大のメリットです。

内容(同梱品)

  • 充放電電源装置(PFX2011またはPFX2021を単ユニット専用フレームに収納)専用アプリケーションソフトウェア
  • コントロールユニット(PFX2121)
  • 専用アプリケーションソフトウェア
  • 試料接続用負荷ケーブル(先端みの虫クリップ付き)

※パソコンは含まれません。※充放電電源装置はBasic Package用に入力電源仕様を変更しています。※本製品に付属する専用アプリケーションソフトウェア(BPChecker2000 BASIC Edition)については、2チャンネル動作限定仕様となります。インピーダンス測定ユニットは接続できません。その他の仕様はアプリケーションソフトウェアBPChecker2000 FULL Edition(SD002)と同等になります。

PFX2000 Basic Package 内容

電池の良否を診断する

電池の良否診断を行うには、電圧を測る、インピーダンス(内部抵抗)を測るといった方法がありますが、それらのみで良否を判断するのは困難です。正確な診断には常温環境において充放電し、容量確認を行う必要があります。PFX2000 Series Basic Packageを使うことで、残容量を完全に放電させた後(これを予備放電と言います)、定格充電〜定格放電をおこない、その結果(容量や放電時間など)を簡単に確認することができます。そしてこのデータと電池仕様を比べることで、良否を判断することができます。

電池の良否を診断する

電池の寿命を診断(劣化検証)する

電池の劣化は容量の減少により判断されます。容量は充放電サイクルを繰り返した回数に比例し減少して行きます。同一環境下で同一条件による充放電を繰り返し、寿命となるサイクル数を確認します。初期容量又は定格容量に対し基準以下となったサイクル回数が寿命となります。PFX2000 Series Basic Packageでは、試験条件に入力した定格容量値を基準にして、設定した割合以下に放電容量が到達した時点で試験を終了する機能が付いています。もちろん、終了した時点のサイクル数がデータに記録されます。

満充電できる容量が減っていく

複数の電池を比較検証する

複数の電池サンプルのデータを比較するには、それぞれの取得データを表計算ソフト等にて解析する必要があります。充電−放電の動作はバッテリテスタが自動で行いますが、データ処理は多くの手間と時間がかかるものです。PFX2000 Series Basic Packageに付属する「BPChecker2000」のグラフビューワでは、複数(100以上)データのグラフ重ね合わせ・容量比較・時間比較といった処理が簡単に行えます。またレポート機能も付いていますのでそのままプリントアウトして提出・保管資料として使用できます。

 

電池を安全に試験する

Li-ion電池のように取扱いに注意が必要な電池を昼夜無人環境にて試験を行う際には「事故防止」の備えが不可欠です。PFX2000 Series Basic Packageでは、2系統の過電圧保護(OVP)・低電圧保護(UVP)に加え、充放電の電気量による保護、過温度による保護、電池への誤結線検出等の多くの過充電・過放電保護機能を装備。これらの機能によって、より安全性の高い試験を行うことができます。

 

FAQ(よくあるご質問と回答)

Q1:電池試験にあたり、「PFX2000 Series Basic Package」以外に何が必要ですか?

USBインターフェイスを備えているPCが必要となります。PCに必要な環境は、以下の通りです。

CPUPentium IV 1GHz以上
OSWindows2000 (SP4+Update Rollup1)、XP(SP2以降、x86)、Vista (x86、x64)、7 (x86、x64)、8 (x86、x64)
Memoryメモリ:512MB以上
HDDインストールに50MB以上の空き容量、データ用に10GB 以上の空き容量を推奨
CD-ROMアプリケーションのインストール時に必要
Mouse必須
Display1024 × 768 以上
Printer使用OSに対応したもの
USB使用するコントロールユニットの数以上の空きUSBポート
 

Q2:「PFX2000 Series Basic Package」でどんな電池を試験出来ますか?

「PFX2011 Basic Package」は定格5V-5Aの2つの充放電チャネルを備えています。単セルならば、ニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池等の主要二次電池を同時に2つ迄それぞれ試験することが出来ます。(充電を必要としない一次電池も試験可能です。)また、5Vを超える組電池を試験する場合は、定格20V-10Aの「PFX2021 Basic Package」をご用意しています。このモデルでは、単セルはもちろん20V以下の組電池を1チャネル試験することが可能です。

Q3:「PFX2000 Series Basic Package」で電池の内部抵抗を試験出来ますか?

「PFX2000 Series Basic Package」では、PFX2211を用いた交流法による内部抵抗の測定は出来ません。

Q4:具体的にどのような手順で試験をするのでしょうか?

同梱のアプリソフトBPChecker2000で「試験条件の設定」・「試験実行時の状態管理」・「試験結果の確認」の全てを行います。試験条件と試験結果については、それぞれ独立したファイルが作成されますので、ファイル単独での運用が可能です。

Q5:試験チャネルの増設は、どのようにしたらよいですか?

チャネルを増設する場合、5ユニットを内蔵可能なフレームPFX2332を購入頂く必要がありますが、「コントロールユニット(PFX2121)」はそのままお使い頂くことができます。(PFX2011 Basic Package のチャネル増設時は、充放電ユニットもお使い頂けます。)アプリソフトBPChecker2000につきましては、Basic Package用の専用バージョンとなっておりますので別途購入頂く必要があります。

Q6:メンテナンスは必要ですか?

製品の性格上、長時間の連続稼働が前提となりますので、当社サービスによる定期的な点検・校正をお勧めしています。「アプリソフト(BPChecker2000)」につきましては、当社ホームページに最新版に更新するアップデートプログラムを公開しております。

Q7:電池との接続はどのようになるのでしょうか?

「PFX2000 Series Basic Package」には、電池接続用の「みの虫クリップ」が取り付けられた接続ケーブルが同梱されています。(電圧用クリップと電流用クリップと温度検出用端子を電池に接続します。)みの虫クリップでは接続出来ない形状の電池には、様々な接続治具をご用意しておりますので、お気軽に弊社までお問い合わせ下さい。

Q8:環境試験器で温度管理をした電池試験はできますか?

環境試験器の温度や湿度も試験条件として、「アプリソフト(BPChecker2000)」で制御が可能です。(制御可能な環境試験器は、通信機能を持ったエスペック株式会社製品となります。)これにより、一定温度・湿度条件での電池特性はもとより、様々な温度・湿度条件での特性評価が自動で行えるようになります。必要となる通信環境と設定につきましては、以下の通りです。

通信環境コントロールユニットとの通信USBポート(使用するコントロールユニットの数以上の空きUSBポート)
※コントロールユニットはUSBバスパワーを使用しています
恒温槽との通信恒温槽との通信環境はエスペック社製恒温槽(6台まで)を制御する場合のみ必要です。接続方法はそれぞれの取扱説明書を参照してください。恒温槽との通信にはVISAライブラリがコントローラ(Windows)にインストールされている必要があります。菊水電子工業版のVISAライブラリ(KI-VISA)をプログラムCD-ROMに収録しています。当社ウェブサイトのダウンロードサービスからも、最新版を入手できます。
<VISA ライブラリ>
VISA ライブラリは下記のいずれかが必要です。
・NationalInstruments 社のNI-VISA 2.6 以降
・AgilentTechnologies 社のIOLibraries K01.00以降
・KI-VISAVer3.0.0 以降
GPIB を使用して通信する場合GPIB ドライバをインストールする必要があります。
・GPIB ボード:NationalInstruments社製またはAgilentTechnologies社製のGPIBボード、KI-VISAを使用する場合には、コンテック社製とインターフェイス社製のGPIBボードも可能
・GPIB ドライバ:各ボードに対応したもの
・プロトコルコンバータ:エスペック社製PMS-CAまたはPMS-CG(RMS-CGを使用する場合には、恒温槽の制御は3台まで)
RS232C を使用して通信する場合接続にはストレートケーブルを使用します。USB─シリアル変換器は動作保証対象外です。
S485-RS232C変換器エスペック社製ERC-200C・RS485 プロトコル
・アドレス:1 〜 6
・転送モード: NORMAL
・通信速度:4800 bps
・ストップビット:2 bit
・データビット:8 bit
・パリティビット:NONE
・デリミタ:CR + LF
 

Q9:「Basic Package」とPFX2000シリーズとの機能や価格の差はどこにあるのでしょうか?

電池試験に必要なPFX2000システムの基本構成を1つにしたものが「Basic Package」です。チャネルが限定されている事とインピーダンス測定機能以外は、バッテリーテストシステムPFX2000の多彩な機能をお使い頂くことができます。下表は同様の機能を持ったPFX2000システムを構成した場合との比較です。

項目PFX2011 Basic Package
(SPEC90476)
PFX2021 Basic Package
(SPEC90478)
PFX2000
充放電ユニット定格5V-5A
(PFX2011S)
20V-10A
(PFX2021S)
5V-5A(PFX2011)
または
20V-10A(PFX2021)
チャネル数21最大240ch
フレーム専用フレーム同梱専用フレーム同梱PFX2332(5ユニット迄内蔵可)
インピーダンスユニットとの接続××
負荷ケーブル同梱(接続用クリップ付き、線長3m)同梱(接続用クリップ付き3m)TL06-PFXまたはTL07-PFX
コントロールユニット同梱(接続ケーブル付きPFX2121)同梱(接続ケーブル付きPFX2121)PFX2121
アプリソフト同梱(2ch限定BPChecker2000 Basic Edition)同梱(1ch限定BPChecker2000 Basic Edition)BPChecker2000
入力電源電圧100VAC100VAC200VAC
 

仕様

  • SPEC90476(PFX2011)SPEC90478(PFX2021)
    充電機能
    Static定電流ー定電圧(CC-CV)、定電流(CC)
    PulsePWMパルス(CC-PWM)
    放電機能
    Static定電流(CC)、定電力(CP)
    Pulseパルス定電流(CC Pulse)
    パルス定電力(CP Pulse)
    計測機能
    Static電池電圧、充放電電流、電池温度、容量、時間
    Pulse電池電圧、パルス電池電圧(Peak Point, Multi Point)
    パルス充放電電流、電池温度、容量、時間
    保護機能
    過電圧(過充電)保護 ソフトウェアOVP、  ハードウェアOVP
    低電圧(過放電)保護 ソフトウェアUVP、  ハードウェアUVP
    過充電容量保護(OAH)
    試料過温度保護(OTP)
    試料(電池)接続エラー
    ウォッチドックタイマ

  • SPEC90476(PFX2011)SPEC90478(PFX2021)
    定格出力
    出力数21
    充電電流範囲(H)0.0mA〜5000.0mA
    (L)0.00mA〜500.00mA
    0mA〜10000mA
    充電電圧範囲0.0001〜5.0000V0.000〜20.000V
    放電電流範囲(H)0.0mA〜5000.0mA
    (L)0.00mA〜500.00mA
    0mA〜10000mA
    放電電圧範囲ー0.5000V〜5.0000Vー2.000V〜20.000V
    最大充放電電力25W200W
    消費電力(1ユニットあたり)定格出力時300VA MAX800VA MAX
    無負荷時60VA MAX50VA MAX
    設定確度
    定電流充放電範囲(H)0.0mA〜5000.0mA
    (L)0.0mA〜500.00mA
    0mA〜10000mA
    確度 *1(H)±(0.05%+1.0mA)
    (L)±(0.05% +0.10mA)
    ±(0.15%+2.0mA)
    分解能(H)0.1mA、(L)0.01mA1mA
    リップル *21mArms(High/Lowレンジ)3mArms
    定電圧充電範囲0.0000mV〜5000.0mV0.000V〜20.000V
    確度 *3±(0.03% +1.0mV)±(0.10% +3.0mV)
    分解能0.1mV1mV
    リップル *22mVrms5mVrms
    定電力放電範囲(H)0.01W〜25.00W
    (L)0.001W〜2.500W
    0.02W〜200.00W
    確度 *4(H)±(0.10% +10.0mW)
    (L)±(0.10% + 2.0mW)
    ±(0.50% +20.0mW)
    分解能 *5(H)10mW、(L)1mW10mW
    パルス定電流放電範囲(H)0.0mA〜5000.0mA
    (L)0.0mA〜500.00mA
    0mA〜10000mA
    分解能(H)0.1mA、(L)0.01mA1mA
    確度 *1(H)±(0.07% + 1.0mA)
    (L)±(0.07% + 0.10mA)
    ±(0.15% +3mA)
    設定数8値20値
    レスポンス *650μs(TYP)70μs(TYP)
    パルス時間幅範囲 *70.50ms〜65000.00msec
    分解能10μs
    確度±(0.05%+0.05ms)
    計測精度
    電流計測範囲(H)0.0mA〜5000.0mA
    (L)0.00mA〜500.00mA
    0.0mA〜10000.0mA
    精度 *8(H)±(0.04%+0.8mA)
    (L)±(0.04% +0.8mA)
    ±(0.15%+1.5mA)
    分解能(H)0.1mA、(L)0.01mA0.1mA
    電圧計測範囲ー0.5000V〜5.0000Vー2.0000V〜20.0000V
    精度 *8±(0.02% +1.0mV)±(0.15% +2.0mV)
    分解能0.1mV
    パルス充放電時電流計測値 *9平均電流
    範囲(H)0.0mA〜5000.0mA
    (L)0.00mA〜500.00mA
    0.0mA〜10000.0mA
    精度(H)±(0.10% +1.0mA)
    (L)±(0.10% + 0.10mA)
    ±(0.20% + 3.0mA)
    分解能(H)0.1mA、(L)0.01mA0.1mA
    パルス電池電圧計測点High/Low、任意
    範囲ー0.5000V〜5.0000Vー2.0000V〜20.0000V
    精度±(0.05% +1.0mV)±(0.15% +2.0mV)
    一般
    入力電源AC100V 50/60Hz
    消費電力(1ユニットあたり)定格出力時300VA MAX800VA MAX
    無負荷時60VA MAX50VA MAX
    外形寸法(最大部)85.5W × 177H ×523(560)Dmm
    質量約4kg約4.5kg
    • *1 設定電流に対し、定格範囲内にて。
    • *2 最大値、10Hz〜500kHzにて。
    • *3 設定電圧に対し、定格範囲内にて。
    • *4 設定電力に対し、電池電圧0.5V以上(PFX2011)、2V以(PFX2021)にて。
    • *5 定電力放電の電圧動作範囲(保証値)0.5V〜5V(PFX2011)、2V〜20V(PFX2021)。
    • *6 定格電流設定時パルス電流波形の10%〜90%にて。7m負荷ケーブル先端にて短絡。
    • *7 パルス時間幅はパルスの半値で測定。
    • *8 実測値に対し、定格範囲内にて。
    • *9 500ms毎の平均電流を測定。

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